情報発信 Information Sharing
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鉄筋継手研究会 − 鉄筋継手の未来のために〜
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21年度秋、鉄筋継手のバイブルと言われる、鉄筋継手工事標準仕様書 (社団法人日本鉄筋継手協会発刊)の大幅な改定に伴い、さらに多種多様化・ 複雑化する鉄筋継手の最新情報を建築構造物の設計・施工・管理に携わる皆様と 共有し、鉄筋継手の品質・施工管理等の正しい理解を深め、更には最新の 鉄筋継手技術を活用したトータルコストダウンを考える研究会です。我社が事務局を務めます。
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対象 |
建築構造物の設計・施工・管理に携わる方々 |
参加費 |
無料 |
定員 |
80名
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場所 |
福岡国際会議場 |
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※1年に2回、継続的に開催します。
終了した鉄筋継手研究会の報告と今後の予定。
※次回開催予定の鉄筋継手研究会の参加申込書の入手
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2009年12月1日 鉄筋継手研究会第一回例会より
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継手事業部 Method of Cnstruction
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エンクローズ溶接 GE−A工法
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経緯
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GE−A工法は、「JFE工建(株)[旧 日本鋼管工事(株)]により開発されたNKE工法「(財)日本建築センター 評定番号BCJ−C1314」をベースにしております。JFE工建(株)が鉄筋事業から撤退することとなり、この優れた技術を伝承するため、(株)アクティスが新たに(社)日本鉄筋継手協会の認定を取得しました。 |
工法
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認定
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鉄筋端面間に約10mmのI形開先を設け、その外側をU字形の銅当て金で囲み、1.2mmφのソリッドワイヤを用いてCO2溶接により開先底部よりアークをスタートし、鉄筋両端面に充分な溶込みを与えながら連続溶接して、開先内を溶接金属で充填する方法である。開く先へのシールドガス(CO2)の供給は、耐風性を備えた特殊なガスフードを用いている、図1に原理図を示す。 |
鉄筋溶接継手工法認定(異径鉄筋のGE−A溶接継手工法) 認定機関:(社)日本鉄筋継手協会 認定番号:JRJI-溶工-002 優良鉄筋溶接会社認定 認定機関:(社)日本鉄筋継手協会 認定番号:JRJI-優溶-002 A級継手溶接施工会社認定 認定機関:(社)日本鉄筋継手協会 認定番号:JRJI-A溶-002 |
特徴
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①治具内によるガスシールドのため耐風性に優れている。 ②コンタクトチップの使用により溶接ワイヤの突き出し長さが一定(電流、電圧の安定)に保てる。 又、ワイヤのねじれの影響を受けず正確なアーク溶接の狙いが可能となり品質が安定。 ③下向き溶接は裏当金が残らないため全範囲外観検査が可能。 ④鉄筋を引き寄せることがなく、固定された鉄筋同士でも接合が可能。 PC工法・鉄筋先組工法などに適している。
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溶接治具装置(GE治具) 治具内での炭酸ガスシールドによりシールド性、耐風性に優れている
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GEトーチ ロングコンタクトチップ式により視認性、正確な溶接位置の狙いが可能。
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溶接作業(柱)
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溶接作業(梁)
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写真上 溶接作業完了(柱) 写真下 溶接作業完了(梁)
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手動ガス圧接
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工法
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認定
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ガス圧接継手は、鉄筋端面同士を突合せ、軸方向に圧縮を加えながら、突合せ部分を酸素アセチレン炎で加熱し、接合端面を溶かすことなく。赤熱状態にし、ふくらませて接合した継手です。
接合端面は、まず冷間直角切断機又はグラインダーなどによって異物(サビ、セメント、ペンキなど)を取除き、きれいにします。そして、鉄筋端の突合せ面に大きな隙間(3mm以下)が生じないように、できるだけ直角に仕上げ、軽く面取りを行います。 次に、鉄筋端面同士を突合せ、適当な圧力(30Mpa以上)を軸方向に加えながら保持します。加熱初期には、アセチレン過剰炎(還元炎)を用い、加熱による接合面の酸化を防ぎながら、突合せ部を一様に加熱します。
油圧ポンプにより、鉄筋の突合せ面に力を加え、接合面が閉じた後は、中性炎で加熱します。
さらに加圧をかけながら幅焼きに移行し、圧接部をなだらかな形状に仕上げます。
加熱時、接合部材の最高温度は1,200〜1,300℃になります。
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ISO9001-2008認証:JQA-QM7378 優良圧接会社認定 認定機関:(社)日本鉄筋継手協会 認定番号:JRJI-優圧-021 A級継手圧接施工会社認定 認定機関:(社)日本鉄筋継手協会 認定番号:JRJI-A圧-017 |
特徴
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①作業手順に従った施工を行うことで、安定した品質の確保が出来る。 ②原子結合による鉄筋どうしの一体化継手 ③簡易的な機器で施工が可能 |
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加圧力の設定
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鉄筋端面の処理
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加熱状況
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圧接作業完了
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ZGPシステム
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工法
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認定
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ZGPシステムは全国圧接業協同組合連合会で開発されたガス圧接工法であり鉄筋冷間直角切断機、自動加圧器、ゾーンバーナー、エコバルブ、ストレート圧接器で構成され、従来の鉄筋ガス圧接工法と比べてよりヒューマンエラーが無く、安定した品質が確保できます。 又、機器が揃っていればZGPシステムというのではく、ZGPシステムの教育を受けた技量者と相まって、初めてZGPシステムと称呼してます。その為にZGPシステム規定に従って講習を受け、試験に合格した技量資格者にZGP施工資格者の称号を付与しています。
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ZGPシステム認定事業所 認証機関:全国圧接業協同組合連合会 認証番号:ZGPS-008号 |
特徴
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①ヒューマンエラーが無く、安定した品質が確保できます。 ②作業者に関係なく、同じ接合が可能です。 ③エコバルブにより、一定の火炎が再現できることにより品質も安定し無駄なガスの使用を軽減でき環境に優しい。 ④施工データがパソコンに取り込める。 |
ZGPシステムの機材構成 自動加圧器 冷間鉄筋直角切断機 ゾーンバーナー エコバルブ ストレート圧接器
自動加圧器の設定 (上限圧、下限圧、加圧時間)
ZGP加熱作業 最高圧に達した時点で加熱作業を開始し自動加圧装置の設定パターンに従い加圧を行う
ZGP加熱作業修了
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鉄筋溶接継手 N-NT工法
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工法
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認定
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N-NT工法とは継ぎ合わせようとする2本の鉄筋に鋼材を半円形に曲げて加工し、中央部分に溶接ルート間隔ガイドが設けられている継手スリーブを装着し、ルート間隔を保持した後に半自動炭酸ガスアーク溶接接法により、鉄筋相互を接合する鉄筋溶接継手工法である。又、裏当金は鉄筋を保持し溶接金属を充満させる機能がある。
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ZGPシステム認定事業所 認定取得機関:(財)日本建築センター A級評定 認定番号:BCJ評定-RC0240-02 |
特徴
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①施工性に優れている ポータブルな施工機器で、狭い場所での作業が容易。 ②鉄筋を引き寄せず、固定された鉄筋どうしの接合が可能。 プレキャスト工法、鉄筋先組み工法などに適している。 ③改良型継手スリーブ(トンボ型スリーブ)の使用により、探傷範囲を拡大 |
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炭酸ガス溶接トーチ
裏当金設置状況
溶接作業
写真上 溶接作業完了(柱) 写真下 溶接作業完了(梁)
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フレア溶接
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工法
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フレア溶接は鉄筋どうしを重ね合わせた部分をアーク溶接を用いて接合する工法です。 耐震補強工事の高速道路高架橋や橋梁等で、柱フープ筋、鋼管杭のひげ筋、床スラブ筋等の接合に用いられ施工されています。
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フレア溶接状況(横向き)
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超音波探傷検査
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工法
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ガス圧接部の超音波探傷検査は、JIS Z 3062(鉄筋コンクリート用異形棒鋼ガス圧接部の超音波探傷検査方法及び判定基準)に準拠しておこなう。 溶接継手部は(社)日本鉄筋継手協会JRJS0005:2008(鉄筋コンクリート用異形棒鋼溶接部の超音波探傷試験方法及び判定基準)。
探傷検査方法の手順を以下に示す。
鉄筋ガス圧接部の超音波探傷検査は、①基準レベルの設定(2探触子透過法)、②24dBゲイン値を上げる。③探傷作業(2探触K走査法)、④合否判定、という作業となる。
基準レベルの設定では、2探触子透過法により、鉄筋の母材部で超音波探傷装置の基準となるゲイン値を設定する。この場合、透過パルスの高さを基準とする。
探傷作業は、基準レベル設定時の探傷器のゲイン値を24dB上げ、-24dBの反射エコーを合否判定レベルとし、このレベル以上のエコーが検出された場合不合格とする。
探傷作業における探触子の走査は2探触子でリブ上を何度も前後走査し、合否判定レベル以上のエコーの有無を確認する。
合否判定は探触子の位置に係らず合否判定レベル以上のエコーが検出されて場合に不合格とする。
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基準感度の設定
探傷検査
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技術開発室 New technology Deveopment
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技術開発専門のスタッフが鉄の継手の未来のために 新技術の開発に取り組んでいます。 |
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高強度鉄筋専用継手 - SD490対応 3CW工法
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・ 機械式継手と溶接継手の利点を生かした日本初の コラボ工法です。 ・現在の鉄筋の継手では困難とされる高強度鉄筋の 良好な継手を可能としました。 ・従来では不可能だった全周超音波検査を可能とし、 高品質な継手を確実に提供します。
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3CWのお問い合わせ |
3cw.info@aqtis.biz TEL:092-501-5963 担当:川田 |
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軌道事業部 Rail joints
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改良エンクローズアーク溶接
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工法
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溶接する2本のレール端面の間隔を一定(約17mm)にして、その周囲をレール形状に合わせた銅ブロック製の治具で囲みます。そして低水素系高張力被覆アーク溶接棒を用いて、母材と電極との間にアークを発生させ、溶接棒を溶かして隙間を層状に埋めていく溶接方法であります。レールの材質により、溶接後に熱処理を施す場合があります。
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特徴
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1.敷設されたレールをそのまま溶接する事が可能です。 2.分岐器内などの狭小な場所での溶接が可能です。 3.使用機器が簡便な為、機動性に富みます。 |
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EA工程写真
 芯だし |
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 予熱 |
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 温度確認 |
 底部溶接 |
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 腹部、頭部溶接 |
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 溶接完了 |
 荒削り作業 |
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 仕上げ作業 |
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 頭面測定検査 |
 浸透探傷検査(赤) |
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 浸透探傷検査(白) |
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 超音波探傷検査 |
 施工完了 |
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レールゴールドサミット溶接
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工法
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ゴールドサミット溶接は酸化鉄の薄片とアルミニウム粉末との化学反応で生じた溶鋼を、あらかじめレール継目部に組み立てたモールド内に注入して溶接する方法です。
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特徴
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1.敷設されたレールをそのまま溶接することが可能です。 2.溶接技術者の熟練度に関わらず均一な品質が得られます。 3.使用機材が簡便な為、機動性に富みます。 |
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GS工程写真
 芯だし |
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 モールド組立 |
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 砂詰め |
 溶剤充填 |
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 レール予熱 |
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 溶剤反応 |
 出鋼 |
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 荒削り作業 |
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 仕上げ作業 |
 浸透探傷検査(赤) |
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 浸透探傷検査(白) |
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 超音波探傷検査 |
 作業完了 |
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ガス圧接
工法
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2本のレール両端面を突き合わせ、これをレール軸方向に圧縮力を加えながら突き合わせ部を酸素・アセチレン炎により加熱して軟化させ、加圧しながら接合する溶接方法であります。また最近ではガス圧接機とレール緊張器を併用することによりレールガス圧接と設定替えを同時に行う緊張ガス圧接工法も注目されております。
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特徴
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1.レール溶接部の強度が母材レールにきわめて近く、高強度を維持できる特性があります。 2.溶接施工時間が比較的短い特徴があります。 3.溶接部の品質が安定しております。
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GP工程写真
 端面研削 |
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 端面洗浄 |
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 芯だし |
 圧接中 |
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 余盛り除去 |
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 縦矯正 |
 横矯正 |
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 圧接完了 |
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 荒削り作業 |
 仕上げ作業 |
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 浸透探傷検査(赤) |
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 浸透探傷検査(白) |
 磁粉探傷検査 |
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 作業完了 |
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レール半自動溶接
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工法
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溶接する2本のレール端面を一定(約17mm)にして、その周囲をレール形状に合わせた鋼ブロック製の治具で囲みます。そして溶接ワイヤを用いて、母材と電極との間にアークを発生させ、溶接ワイヤを溶かして隙間を層状に埋めていく溶接方法であります。レールの材質により、溶接後に熱処理を施す場合があります。
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特徴
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1.溶接速度の向上により、溶接時間の大幅な短縮が可能となります。 2.スラグ生成が少なく、スラグ巻込みなどの欠陥を防止します。 |
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レール削正工事
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工法
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敷設されたレール溶接継手部に発生したレール頭頂面の落ち込み部に、加熱矯正炉を取り付け、ガス炎により加熱し冷却します。その後、頭頂面凹凸部を再測定し、グラインダーにより所要量を削正します。 |
特徴
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1.列車騒音や振動をなくし、高速走行におけるのり心地がよくなります。 2.レール延命につながります。 |
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